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·7分で読めます·Denys Kandyba

履歴を残さない翻訳拡張機能:「保存しない」は本当は何を意味するのか

医療記録、法律の契約書、NDA対象の製品仕様書、機密性の高いクライアントとのやり取りを翻訳しているなら、翻訳ツールのプライバシーポリシーはセキュリティモデルの一部です。ほとんどのブラウザ翻訳ツールはテキストをサーバーに保存します。無期限に保存する場合もあれば、AIモデルの学習に使う場合もあります。Swiftinはそうしません。この記事では、それがコードのレベルで何を意味するのか、何を意味しないのか、そして自分自身でこの主張を検証する方法を解説します。

デフォルトは「オフ」

Swiftinでは、サーバー側の翻訳履歴がデフォルトで無効になっています。FreeプランとProプランにはサーバー側の履歴機能自体が存在せず、そのオプション自体がありません。これらのプランで保持される履歴があるとすれば、それはブラウザ拡張機能内のデバイス上にとどまり、当社のサーバーには一切届きません。サーバー側の履歴切り替えスイッチが用意されているのはTeamプランのみで、チームオーナーが有効にした場合に限り、保持期間は最長90日です。

翻訳リクエスト自体はバックエンドを経由します(AIエンジンはそこで動いています)が、応答がブラウザに返された時点でテキストは破棄されます。何を翻訳したか、誰が翻訳したか、どの言語方向だったかについて、当社側に永続的な記録は残りません。

履歴の切り替えスイッチに一度も触れないユーザーにとっては、これがすべてです。入力して、翻訳して、何も残らない。

これが重要になる場面

  • 医療・臨床関連のテキスト — 症状、処方箋、患者記録など。HIPAAに準拠するような業務フローでは、通常データの取り扱いを明確に説明できる必要があります。自分が管理できないサーバーに元のテキストを保存する翻訳ツールは、コンプライアンス上のリスクになります。
  • 法律関連のやり取り — 契約書の草案、和解通知、弁護士と依頼者間の秘匿特権のあるメッセージなど。無料プランの入力データをAIの学習に使う翻訳サービスが、過去に法律用語の言い回しを流出させた事例があります。デフォルトで履歴を保存しないことで、このリスクの発生源そのものをなくせます。
  • NDA対象の製品仕様書 — 国境をまたぐエンジニアリングチームは、外国語の仕様書をパブリッククラウドに送ることなく読む必要がある場合がよくあります。翻訳自体はバックエンドを経由しますが、そのライフサイクルはそこで終わります。
  • 個人的な機微情報 — メンタルヘルスの日記、サポートグループでのメッセージ、財務諸表など。ここで言うプライバシーとは、誰がそれを要求できるかにかかわらず、サーバー側に記録がそもそも存在しないということです。

「履歴を残さない」が意味しないこと

正直に範囲を伝えます。Swiftinはクラウド型のAI翻訳ツールです。翻訳リクエストはブラウザから当社のバックエンドを経由し、さらに上流のAIモデルへと送られます。ここから3つのことが言えます。

  • インターネット接続が必要です。 脅威モデル上、翻訳テキストがクラウドへ一切出ていくことを許容できない場合、それを満たせるのはオンデバイスのツール(たとえばローカル言語パックを使うOS標準の翻訳機能)だけです。Swiftinはこの条件を満たしません。
  • 上流のモデルプロバイダーには、それぞれ独自のポリシーがあります。 AIエンジンがテキストを処理する際、上流のプロバイダーが自社の公開ポリシーに従って一時的に処理を行う場合があります。当社はテキストを中継するだけで、それを自社の名義で再公開することはありません。
  • Google/Bingへのフォールバックを伴う無料プランは、これらの公開エンジンを利用します。 無料プランでAIの利用枠を使い切ると、SwiftinはGoogleまたはBingの翻訳にフォールバックします。その場合のリクエストには、当社ではなくGoogleやBingのプライバシーポリシーが適用されます。機密性の高いテキストを扱う場合は、ルーティングが当社のバックエンド管理下にあるAI翻訳(ProまたはTeam)を使い続けてください。

自分で確認する方法

今すぐ確認できることが3つあります。

  1. Swiftinの設定を開き、「翻訳履歴」の切り替えスイッチを探してください。Teamプランで新規インストールした直後は、このスイッチはオフになっています。FreeとProでは、サーバー側の履歴に関するセクション自体が存在しません。
  2. swiftin.dev/dashboard/translations でダッシュボードを開いてください。履歴保存をオプトインしていなければ、このページは空です。隠れた記録は一切ありません。
  3. プライバシーポリシーデータ処理契約(DPA)をお読みください。そこに記載されている保持期間の表は、上で説明した切り替えスイッチの挙動と一致しています。これらの文書はコードの実装に合わせて書かれたものであり、その逆ではありません。

法務・医療チーム向けの運用上の注意

Teamプランのオーナーは、ダッシュボードからチーム全体に「履歴を残さない」ポリシーを強制適用できます。オーナーがスイッチをオフにすると、個々のチームメンバーがそれを個別に再度オンにすることはできません。データ取り扱いに関する規制要件を持つ組織にとって、これはリスク面をシンプルに保つ最も簡単な方法です。チームレベルで一度設定すれば、すべての席がそのデフォルトを引き継ぎます。

エンタープライズ契約では、データの保管場所に関する取り決めやカスタムDPA条項を追加することも可能です。詳しくは料金ページのEnterpriseプランからお問い合わせください。

Swiftinが向いていないケース

適用範囲について正直にお伝えします。テキストをクラウドへ一切送信できない場合、オフライン翻訳が必須の環境、外部と隔離されたネットワーク、機密指定された資料などでは、AI APIと通信するブラウザ拡張機能はそもそも適した形ではありません。そうしたニーズには、オンデバイスの翻訳ツール(OS標準機能やダウンロード済みの言語パック)、あるいは自前でホストするモデルが正しい選択肢です。Swiftinはそのカテゴリで競合するふりはしません。

一方、通常のブラウザタブで完結し、クラウドのエンドポイントにアクセスしても問題なく、応答が返ってきた時点でライフサイクルを終わらせたいというケースであれば、デフォルトで履歴を残さないという挙動こそがSwiftinの差別化要因です。

関連リンク: プライバシーポリシー · DPA · 料金

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